神経管閉鎖障害の原因と発症リスクを下げる葉酸

    神経管閉鎖障害は妊娠初期に胎児が上手く成長しないことで起きる先天異常の一つです。本来つながるべき神経が塞がってしまうため、脳や脊髄が十分に成長しないケースがあります。下半身マヒなどの重度の障害を持って生まれる場合もあるため、妊娠時の予防が大切になります。

    神経管閉鎖障害のリスクを下げる葉酸

    神経管閉鎖障害の原因に栄養不足が挙げられます。妊娠中はたんぱく質やカルシウムなど、胎児の成長のためのエネルギーが必要になります。栄養が不足すればそれだけ胎児の発育が妨げられるだけでなく、母親の健康面にも大きな影響を与えます。

    妊娠中に特に不足しがちで、意図的に摂取した方が良いとされるのが葉酸です。葉酸の摂取によって神経管閉鎖障害の発生率が下げられるという研究結果は多く、厚生労働省も推奨しています。妊娠前から赤ちゃんの異常が判別できる妊娠4ヵ月まで摂取することが予防に効果的と言われています。

    神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について

    葉酸はビタミンBの一種で、枝豆やほうれん草、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に多く含まれています。レバーなどの動物の内臓からも摂取できますが、日常的に不足しがちな栄養素としても知られています。妊娠中は葉酸を多く含む食品を多く摂取したいですが、水溶性ビタミンである葉酸は熱や水に弱いため食品から摂取するのは困難です。そこで葉酸を配合したサプリメントを活用することを厚労省も推奨しています。

    葉酸はサプリメントで補給するのがベスト!

    葉酸は妊活中から出産後まで摂取すべき栄養素として厚労省も推奨しています。妊活中や妊娠時期によっても推奨摂取量異なりますが、妊活や妊娠初期においては1日400μgの葉酸の摂取が推奨されています。

    そしてこの葉酸400μgは食生活での摂取にプラスしてサプリメント(栄養補助食品)で補給するように厚労省は推奨しています。これは食品から摂取できる天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)は吸収率が50%しかないことが分かっていること。またビタミンBの一種である葉酸は水溶性で熱にも弱いため、茹でるなど調理をすると多くの葉酸が流れ出て失われてしまうため、推奨摂取量である400μgを補給することが難しいためです。

    そのため葉酸サプリメントに含まれる吸収率85%の合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)を摂取することを厚労省は推奨しています。ポリグルタミン酸型葉酸とモノグルタミン酸型葉酸と全くの別物というわけではなく、ポリグルタミン酸型葉酸を吸収効率が良くなるように変換したものがモノグルタミン酸型葉酸です。

    モノグルタミン酸型葉酸が合成葉酸と言っても化学的につくられたものというわけではありません。モノグルタミン酸型葉酸も2種類に分けられ、食品由来のものと石油などの化学物質由来のものがあります。食品由来のものは野菜や酵母などからつくられるため安心安全なため、サプリメントを選ぶときは食品由来のモノグルタミン酸型葉酸を配合したものかどうかをチェックしましょう。